大谷すくすく日記
令和6年 なかよし発表会
2024-12-19
カテゴリ:全体
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大谷幼稚園の『なかよしはっぴょうかい』は、普段の遊びを大切にしながら表現を創るということを大きなねらいとしています。
親しみのある絵本を題材にして、物語を創ったり、子どもたちの興味・関心をもったことを表現にすることで、子どもたちが自信をもって意欲的に活動に取り組む姿が見られました。本番の日はたくさんのお客さんを前にして、どきどきしてまう子もいましたが、のびのびと表現あそびを楽しむ子どもたちを見ていただくことができたのではないでしょうか。
年少組は動物園に行き、様々な動物たちとの出会いから自分たちで動物の耳を作り、『なりきり遊び』を楽しみました。その姿を絵本につなげ、表現あそびを創り、発表会の活動につなげていきました。本番も4本足で歩くまねをする姿や担任の先生と子どもたちとの言葉の掛け合いがとても微笑ましく、いつもの姿を保護者の皆さまにも見ていただくことができたのではないでしょうか。動物の耳をつけるだけで、その動物になりきり、様々な遊びを楽しめる年少組。音楽が流れると自然に踊りたくなる子どもたち。表現する楽しさを全身で味わうことができた発表会となりました。
年中組は、探検や冒険が大好きな子どもたちに合わせて『11ひきのねこ』ごっこを楽しんだきりん組、お月見をきっかけに宇宙に興味をもち、宇宙飛行士や宇宙人になりきり遊びを楽しんだぞう組と、それぞれ普段の遊びや活動を取り入れた劇ごっこを表現しました。劇を創っていく中でも、衣装は自分たちで好きな模様を付けてみたり、内容も子どもたちと決めた場面もたくさんありました。セリフを覚えるというよりも、自然に子どもたちから出てきた言葉を繋ぎ合わせた劇ごっことなり、『友だちがいれば大丈夫!』を合言葉に、力を合わせることで、いつもよりも力が出てくることを感じることができた活動となりました。想いが通い合わなかったり、困ったな…と思う経験もあり、様々な心の動きが友だちとの関係を深めています。自分たちで考えたことが形になる経験もこれからの遊びにつながっていきますね。
年長組は、題材から小道具、劇の動きなども子どもたちと一緒に考えて創っていきました。『もっとこうしたらいいと思う』『ここはどうしたらいいのかな』などそれぞれの役で集まり、意見を出し合ってみたり、時にはクラスのみんなで話し合いをして全員で創り上げた劇を見ていただくことができました。自分たちで考え、創っていく中で、意見がぶつかり合ったり、悩むこともありました。否定をするのではなく、もっとよくなるためにはどうしたらよいのか考えることは難しいことです。『折り合いをつける』ということは、自分の想いを伝え、相手の想いを知り、受け止め、よりよい答えを見つけていくことだと考えています。その姿が今年の年長組では、何度も見られ、そのたびにクラスの絆のようなものが深まっていき、自分たちの心のこもった劇ができあがりました。子どもたちの想いが重なり合い、その想いが伝わり、見ている保護者の方の中には、涙を流す姿もありました。
発表会後も子どもたちは、まだまだ楽しんでいます。年少組が年中組に行き、宇宙人の冠やねこの耳の作り方を教えてもらったり、年長組は自分たちで台本を作り、楽器、歌を入れた劇を創って披露したりしています。
大谷幼稚園では、この活動を通して育まれた力をこれからの生活や遊びに活かされることを願いとしています。友だちと一緒に感じた嬉しい、楽しい、そして困ったこと、悩んだことも子どもたちの成長の一歩となったことと思います。自信に満ち溢れた子どもたちは、様々な事に挑戦したり、友だちとの関係をより深めています。これからの姿がとても楽しみです。
保護者の皆様には温かく見守っていただき、たくさんの拍手が子どもたちの後押しとなりました。ありがとうございました。