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大谷すくすく日記

年長組 ベルコンサート

2023-09-19
カテゴリ:とら組,くま組,年長組
オススメ
子どもたちが、年少・中組の時から憧れていたベル演奏。当初の年長組のお兄さん、お姉さんの姿を見て、「わたしたちもやってみたい!」と憧れを抱いていました。年少組の時は、カップや芯などの廃材を使ってベルごっこを楽しみ、年中組の時は、初めてベルを持って演奏に挑戦しました。今まで慣れ親しんでいたベルを、今年は自分たちの力で取り組みます!

演奏する曲目は、「世界に一つだけの花」。この曲は、一学期から歌っていた曲でした。”ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン”という歌詞を通して、”自分はかけがえのない存在なんだ” ”自分と同じようにお友達も大事な存在なんだ”ということが、子どもたちに届くと嬉しいなという想いで年長組の先生たちで選曲をしました。

子どもたちが、世界に一つだけの花の歌を覚えた頃、「この曲で何かできないかな」と話し合いを行いました。「発表会で歌いたい!」「ちいさいお友達に聞かせてあげたい!」という意見もありましたが、すぐに「ベルの演奏をしてみたい!」という声が上がりました。

初めてのベル演奏、先生の歌に合わせてゆっくりベルを鳴らしてみました。「む、難しい~!」「わかんない!」と言う子、先生の指揮を見ているうちに演奏が終わっている子がいました。ですが、子どもたちのやる気は十分!「もう一回やる!」と諦めない気持ちで毎日取り組みました。演奏だけではなく、先生の合図を見ること、周囲の様子を見て並ぶこと、まっすぐ立つこと、話を聞く時はベルを鳴らさないこと、どれもベルを演奏する上で大切なことです。このお約束をみんなで意識しながら活動がすすんでいきました。一つひとつ出来ることが増えていくことで、子どもたちは自信につながっている様子がありました。

子どもたちに「もうすぐお家の人がくる日(参観日)があるんだけど、どうする?何をしたい?」と聞いてみました。すると、「ベルの演奏を聞かせたい!」「うんうん、そうだよね!」「素敵な演奏聞かせてあげようよ!」と、すぐに子どもたちの意見が一致!そこから、ベルのコンサートに必要な物は何かという話し合いになり、「衣装がいるよね。」「みんなでお揃いって大変じゃない?」「う~ん…あ!制服ならお揃いだよ!」「いいね!あ、制服にブローチかリボンをつけるのどう?」「それ、いいかも!」「お知らせのチラシ(招待状)がいるね」「ベルコンサートって書いた看板もいる?」「看板に飾りつけしたいな!」「司会をする人もいるね!」などなど、次から次へとアイデアが出てきました。子どもの発想は素晴らしいですね。

19日火曜日は、年少組、年中組がベルを聞きに来てくれました。演奏後の感想で、「とっても素敵でした。」「とってもかっこよかった!」と嬉しい言葉をもらい、満足そうに笑っていた子どもたちでした。年少組のお友達がベルを工作して、ミニコンサートを開いてくれました。年長組の真似をしてベル演奏をする年少組の子どもたちを見て、「かわいいね」と優しく微笑んだ子どもたちの表情は、お兄さん、お姉さんの顔でした。前日に自信をつけ、本番に挑んだ子どもたちです。

20日水曜日は、いよいよ参観日、ベルコンサート当日です。朝から「緊張する~!」と言っている子どもたちもちらほらいましたが、大好きなお家の人の姿を見つけ、にこにこと笑っていつも通りの姿を見せていました。演奏中も自信をもってベルを鳴らす姿がみられ、子どもたちの頼もしい姿に胸があつくなりました。コンサートのはじめのことば係、インタビュー係、おわりのことば係の10人の司会係のお友達も大活躍!自分たちで考えた言葉で一生懸命に伝えていましたね。コンサートが終わった後は、スペシャルサプライズ!お家の人にもベルを演奏してもらいました!お家の人にベルの鳴らし方を教える子どもたちの姿が微笑ましかったです。

「お母さんに素敵なところを見せたい。」「お家の人に、かっこいいところを見てもらいたい。」「みんなに素敵な演奏を聴かせたい。」という想いは聞いている人みんなに届いたはずです。みんなで”こころをひとつ”に演奏した時間は、子どもたちにとって、心の残る思い出になったことでしょう。仲間と一緒に作り上げる楽しさ、「みんなでできた!」「できて嬉しい!」といった、自信に繋がる経験をこれからも大切にしていきたいと思います。


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